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真嘉比道(まかんみち)の逆立ち幽霊

真嘉比道(まかんみち)の逆立ち幽霊
現在の那覇市立病院から安里に抜ける まかんみちに昔、逆立ち幽霊がでました。
まかん道とは現在も残る地名、那覇市真嘉比、真嘉比の道(まかびのみち)という意味。
現在は道路が拡張され左手にファミリーマート、奥にすき家の看板が見えます。
下は約30年ほど前の寂しい細い道の様子。奥に続く曲がりくねった道筋が現在も面影を残してます。
真嘉比道(まかんみち)の逆立ち幽霊
真嘉比道(まかんみち)の逆立ち幽霊
「あらすじ」
昔仲の良い夫婦がいました。夫は病気がちでいつも寝込んでました。それを首里でも指折りの美人で、すこぶる気立ての良い妻がいつも支えておりました。ある日病床の夫が 「自分が病気なので、おまえ(妻)が誰かに取られないかいつも心配だ」 と言いました。妻は 「私はその様な軽い女ではありません。信じて下さい。」 と言いましたが、夫は信用しません。それならばと妻は自ら自分の鼻をそぎ落とし夫に終身仕える事を誓いました。やがて妻の献身的な看病のもと夫の病気は完治しました。すると元気になった夫はなんと醜くなった妻を捨て他の女に走りました。やがて夫に裏切られた妻は嫉妬のあまり体調を崩し死んでしまいました。そしてその後、妻は幽霊となって二人の前に現れました。悩まされた夫は幽霊が現れない様に死んだ妻の棺桶を開けて両足を釘で棺桶の底に打ち付けました。すると両足の自由を奪われた妻の幽霊は今度は逆立ちして現れるようになりました。恐れおののいた夫は家じゅうに魔よけの札を張り付けました。家に近寄れず恨みをはらせぬ妻は逆立ち幽霊となって夜な夜な真嘉比の道に現れ人々を驚かせたといいます。その後、勇敢な武士が幽霊と遭遇しました。最初驚いた武士でしたが、逆立ち幽霊からその夫のひどい仕打ちをを聞かされ、幽霊をあわれに思ったその武士はその夫の家に行き魔よけの札を全て取り外しました。おかげで家に入れた逆立ち幽霊は夫を呪い殺したといいます。その後一度だけ逆立ち幽霊は現れました。勇敢な武士の前に現れその武士に三匹の鯉を飼うように言いました。やがてその三匹の鯉は武士やその家族に幸運をもたらしたといいます。


※今は成仏して幽霊は出ませんので ご安心下さい。



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