知識とは

知識とは

知識とは、どれくらい必要なんでしょうか。

あらゆる物事に精通する人は、それだけで広い見識を持っている。
博学多才である。物知りだ。などと尊敬されます。

しかし、ただの物知りと専門家は違います。

物知りは広く浅く物事を知っているのに対し

専門家はその特定の分野のみに深い知識を兼ね備えています。

早い話が、仕事をするうえでは、必ずしも多くの知識を必要とせず
顧客が求めている 「その特定の専門の知識」 さえあれば充分事足りるという事ですね。

弁護士でも、優秀な弁護士というのは、幅広く法律を暗記している人が優秀な弁護士というわけではなく
いち早く、その紛争に合致した法律を六法全書から探し出す弁護士が一番優秀な弁護士だという事です。

法律の専門家ですら、広く浅く法律を暗記しているだけではダメという事ですね。

約100年前にアメリカの自動車王のヘンリィーフォードという方がいました。アメリカNO1のフォード車の創業者で世界で10本の指に入る大富豪だった方です。

ある知識人が彼の事を無能で無知だ。とこき下し裁判までなりました。

知識人の弁護団はフォードに意地悪な質問をいくつも投げかけました。

それに対しフォードは

「これ以上くだらない質問はやめてくれ。
私は本業の車ばかりいじっているので、確かに世の中の事にはうとい。
だが私は知らない事が浮かぶと、自分のデスクのスイッチを押しさえすれば、
20人のあらゆる専門のスタッフがすぐさま回答してくれるシステムをすでに構築している。
そのシステムにより私はいつでも、今ここで
自分を責めているあなた方よりも正確な回答をすぐさま引き出すことができる
それなのに私が物知りである必要がどこにあるのかね?」

フォードのその言葉は裁判所の全ての人々を納得させるのに充分なものであった。

これほど完璧なシステムを構築する人間が無知で無能であるはずがない。誰もがそう思ったという事です。

知識とは蓄積させているだけでは意味がなく、知識とは必要な時に使って初めて価値があるという事ですね。



Posted by ハウス太郎 at ◆2012年10月27日07:19
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