
ランダム効果

電話が全くならなかったのに、突然立て続けに電話が鳴りだす。
全く別人ですが同じ〇〇さんと言う人から続けて電話をもらう。
今まで閑古鳥が鳴いていたのに、いきなり立て続けにお客さんが入って来る。
お互い同時刻に電話をして、お互い話し中だった。
等など、不思議だな~と思ったことはありませんか?
それらは全て 「ランダム効果」 といいます。
ランダムとは、でたらめ、不規則、と言う意味で よく日本語では、アットランダムに選ぶ(無作為に選ぶ)という風に使われます。
ランダム効果の意味は、確率は低くても、いつかは起こることが たまたま今起こっただけということ です。
毎日まばらに電話はかかってきますが、それが重なると、人はそれらを意味深に神秘的にとらえてしまう傾向が強いということです。
お客さんの来店でも同じです。たまたま来店が重なっただけなのに、それらを強く印象に残し勝手に意味付けをしたがるのが人の癖という事です。
それらは、人間が占いや宗教に依存する体質によく似ています。
何かにかこつけて、これは不吉の前兆だの、もしくは神がかりでとても素晴らしい兆候だのと大騒ぎして不思議がる、しかしそれらは たまたま日常の出来事が重なっただけで何も不思議はないのです。
次の様な説明の方がわかり易いかもしれません。
宝くじの〇等に当たり、大喜びして自分は神から選ばれた特別の存在だと絶叫しても、宝くじ売り場の人にとっては何の不思議もないことで
いくら確率が低いとはいえ、宝くじは毎年必ず誰かに当たるものなのです。
また交差点で出合い頭に事故に合い、自分はなんて運が悪いんだ、世の中で一番不幸な人間だと思っても、事故処理にきた警察官からしてみれば、事故は日常茶飯事で一日に十何件も事故処理をしている警察官からしてみれば事故は何も珍しくはないのです。
確率が低いことが、たまたま自分に起こりだすと、人は大騒ぎしそれらに意味付けをしたがりますが、実際はよく起こる事がたまたま あなたに起こっただけなのです。
こんな事を言うと夢やロマンがない夢泥棒、なんて言われそうですが、科学的に言えばそうなります。
しかし確かに人知を超えた不思議な体験は世の中によくあることも又事実です。
西洋では 、「 図書館の女神 」 というお話があります。
おそらく今よりも検索システムが働いていない時代のお話だと思いますが
ある人が、ある事柄について調べ物をする為に図書館に行きましたが、まる一日をかけても、その件について書かれた本を見つける事ができません。もちろん図書館の人にも聞いたし、あらゆる術を使って探しましたが、全く見つかりません。
日も沈みかけ、探すのにも疲れ果て、あきらめて帰りかけた時に、何か気になる本が目に止まりました。もう本を探す気力なんてどこにも残っていません。しかし何気なく手に取った その本こそが、正にその人が探し求めていた内容にぴったりの本だったというお話です。
あきらめたかけた時に偶然、女神が手を伸ばしてくれるという不思議な体験は、数えられない人が経験しています。図書館では、あまりにもそういう体験が多いので世間にも伝わり、本を探す以外でも、人が似たような体験をした場合に、「図書館の女神」が舞い降りてきたというそうです。
冷めた言い方をすれば、これらもランダム効果、たまたま帰り際に本を探し出しただけという事なのかもしれませんが、西欧の人はそれらを図書館の女神と粋に意味付けするのもまた夢があり、もしかしたらそこには実際、科学では証明できない不思議な力が働いているのかもしれません。
ちなみに私ハウス太郎は、最近たまたま信号待ちした際に車の走行距離の下三桁がゾロ目777になり、ふと横を向くと宝くじ売り場が目に入ったため、「これは!(@_@;)」と思い、急いで路肩に車を止め財布の有り金全部(30,000円分)をはたいて宝くじを買いました。
そして「 この様な偶然はかつてない、必ず当たる、自分にも運が向いてきた 」と強く感じていましたが、当選発表日その宝くじは、ことごとくハズレでした。
(トホホ・・・・・ ((+_+)) これは作り話ではありません。紛れもない事実です)
ランダム効果からすると車の走行距離がゾロ目になるのは、当たり前の事で、起こるべき事が自然に起こっただけ・・・・それに無理やり意味づけしたハウス太郎が浅はかでした・・・・・・・(-_-;)
Posted by ハウス太郎 at
◆2013年06月01日06:52